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提供:中西フードビジネス研究所
「人」 を活かす、フードサービス経営

(プロフィール)
1970年生まれ。奈良県出身、立命館大学経済学部卒。
大学時代より飲食店に携わり、飲食店専門コンサルタント会社に入社。
直営店(居酒屋)での現場経験後、コンサルタントとして活動。

居酒屋、フレンチレストラン、イタリアンレストラン、セルフカフェ、
アミューズメントカフェ、ラーメン店、ファミリーレストラン、回転寿司、
とんかつ店など、約200店舗の中小飲食店の開店コンサルティング、
経営支援コンサルティングに携わる。

大手焼肉チェーン店に転職後、2004年中西フードビジネス研究所設立。 最近ではFCパッケージ構築などの業務もこなす。

固定観念にとらわれることなく、今の時流を的確に捉え、データ・情報を 多面的に分析した上で、各企業にとって最適の経営戦略・戦術を提供する ことをコンサルティングのテーマとしている。

【 第2回コラム】 現場スタッフは「使えない」と思っていませんか?

 前回、現場スタッフの役割がますます高まってくるという話をさせていただきました。今回は、このような流れの中で「飲食企業サイド」がやるべきことについてお伝えしたいと思います。

 前回にも書かせていただきましたが、これまでの飲食企業本部の店舗現場スタッフに一番求めていたものは、「現場でのオペレーション」業務でした。とにかくたくさん来店したお客様に対して、滞りなく料理を提供し、クレームを受けることなくお客様を自宅に帰すことを最も求めていました。 (今、現在もこのオペレーション能力はとても大切ですが・・・) つまり、マニュアル通りに働くことを最も本部側が求めていたわけです。

 このように本部側が「マニュアル通り」ただやることだけを求めていたのには理由があると思います。それは、これまでたくさんの経営者の方とお話したことがありますが、多くの方がこのように話されます。 「現場スタッフは言われたことだけしかできない。何か考えてやらせるようにしたって無理だし、無駄」。 そのため、私から 「現場スタッフに権限を持たせるようにしましょう」 と、お話しても、 「そんなことをしても意味がないよ。だって、うちのスタッフは何か指示をださないと動かないもの」 という返事が多くの方から返ってきます。

 果たして本当に現場スタッフに権限を持たせても意味がないのでしょうか?
また、本当に現場スタッフは指示がないと何もできないのでしょうか?

 私はそのようには思いません。 このように語る多くの経営者の方をみていると、現場スタッフに対して、指示は出しますが、「やり方」を丁寧に教えている人をあまり見たことがありません。現場スタッフは、「何もできない」のではなく、「どうしていいか分からないから、できない」だけで、「やり方」「考え方」を教えてあげれば、私の経験上でいえば、みんな自分で考えて行動に移すことはできます。

 ただし、ほとんどの人が「自分で考えようとしない」という欠点はあります。 つまり、現場のスタッフが上の人からの指示がないと動けない本当の原因はこの「自分で考えようとしない」ということにあるのです。
  これは、特に今の若い人達はこれまで受験勉強などで「答えを考える」というよりも、「覚える」という習慣がどうしてもついてしまっているため、自分から「何故そうなるんだろう?」と、「考える」習慣がないこと、また、自分でとことん考えるのではなく、すぐにどこかに「答え」を求めようとする傾向が非常に強いのです。そのため、何かやらなければならない場面になると、上司の指示を仰ぐなどと、「自分で考える」のではなく、どこかに「答え」を求めようとするのです。

 「考える」という習慣をつけさせることさえできれば、今の若い人達はものすごく能力を発揮できます。飲食企業の経営者の皆さん!!今の若い人達は、やればできます。ただ、経営者サイドが「今の若者は何かを与えなければ何もできない」という先入観が強すぎるだけなのです。

現場スタッフには、今後ますます「経営者的な感覚」が求められます。
そのためには、まず経営者サイド(企業サイド)が、今の若者に対する「言わないと何もできない」という先入観(意識)を変えることが、現場スタッフに権限を委譲するための第1歩なのです。
 
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中西フードビジネス研究所代表
Food Business Consultant 中西 敏弘
http://www.food-business.jp/
     
 
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